【先生の本棚】スピード感あふれる法廷エンターテインメント『法廷遊戯』
2024.07.08
『法廷遊戯』(講談社) 五十嵐律人 (著)
法曹の道を目指す学生たちに起きた不可解な事件をめぐる法廷ミステリーです。
展開を追うごとに、事件と彼らの過去との関連が明らかになり、法廷で予想外の真実が明かされます。
数々の伏線が鮮やかに回収され、どんでん返しに次ぐどんでん返しのストーリーで、あっという間に読み終えました。
法律には「難しい」という印象を持つ方もいると思いますが、魅力的な小説を通して法律に触れてみると、興味が湧くかもしれません。
法律用語についてもしっかり説明が入り、法律や裁判の意義についても考えさせられます。中学生・高校生でも楽しめる法廷ミステリーとしてお勧めです。
数学科 湯田