個性が豊かであることが最大の武器になる　中村正樹さん

コロナ禍での大学生活にてDean’s Listを獲得

現在*、私はロンドンにある世界ランキング７位*であるインペリアルカレッジロンドンに在籍しています。大学一年生の時はコロナが蔓延していて行動制限があるため、ロンドンにいるにもかかわらず部屋に籠りっきりの生活をしていました。友達もできず、授業はすべてオンライン、イギリスのご飯は微妙、空気が悪いなど勉強へのモチベーションが全く上がらず憂鬱な日々を過ごしました。しかし、大学一年生の最終成績は Dean’s List. これは学年上位 10 パーセントにしか贈られない特別な賞です。モチベーションが上がらない状況なのにもかかわらず良い成績を得ることができたのはオービットのおかげといっても過言ではありません。
*2022年3月時点

「やる気を上げなくても結果を出す」ことでストレスフリーになる

私の人生の格言としている言葉があります。“やる気は上げなくていいから結果出せばいい”。浜田先生のアドバイスです。一見、先生らしからぬ発言ですが、これは「毎日努力を積み重ねていれば、やる気があろうがなかろうが、積み重ねてきた努力が結果としてあらわれてくる」という意味です。
中3の12月頃に父親のマレーシア転勤が決まり、受験に対するモチベーションがマイナスになりかけて、何をすればいいかわからないときに「モチベーションを上げるにはどうしたらいいか」と聞いた時の返答です。「やる気を上げなくてもいいんだ」と自分の中でブレイクスルーが起きた瞬間です。
結局、高校はマレーシアのインター校に通うことにはなりましたが、早慶に受かり、早稲渋特待、その他の３つ高校に受かり「結果を出す」ことができて悔いはありませんでした。また、高校受験前最後の総合模試で3教科で先生に勝った唯一の生徒となったことも大きな自信となりました。
“やる気は上げなくていいから結果出せばいい”、この格言通り、コロナ禍の部屋に、やる気がなくても学校の授業以外で平均 5 時間勉強していま す。やる気を出さなければいけないという責任にとらわれる必要がなくなったのでストレスフリーで大学生活を楽しんでいます。この記事を読んでいらっしゃる方で同様の悩みのある方は「やる気がないままでも結果出せばいい」と思ってみるのはどうでしょうか。

個性が豊かであることが最大の武器になる

ここまで読んでくださった方の中で私がここまで成長したのはオービットではなくて、浜田先生のおかげじゃないかと考える方がいらっしゃるかと思います。安心してください。オービットの先生方はもれなく全員、個性豊か、いい意味で変人です。ジュディこと大柄な男性の湯田先生、ピンク系バリエーション豊かなシャツを着続ける満仲先生などなど・・・、個性が際立つ先生方がたくさんいらっしゃいます（先生方は外見だけ個性的なわけではありません）。そのため、生徒もみな個性を発揮したくなるのでしょう。
個性が豊か（＝変人）というのは今の時代武器になると思います。変わった人だからこそ人とは違った考え方をすることができ、周りを変えることができると思います。オービットは私の個性を引き出し、それを長所として伸ばしてくれました。これからもやる気がなくても毎日努力し続け、自分を成長させていきたいと思います。

浜田昌樹先生からのメッセージ

常に冷静であり、且つ独創的な発想の持ち主である中村君にとって、材料工学という分野は天職であると思っています。「やる気」がなくても「好奇心」というエネルギーがあれば、道は自ずと開けるということを今後も示していって下さい。オービットの卒業生、「個性あふれる『変人組』」の一員として、今後の活躍に期待しています！