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【後藤敏夫のグローバル教育ニュース】英語学位プログラムとは③

2021.01.15

全学を挙げてグローバル化を推進する立教大学 立教大学は2014年、全学の国際化のプラン――国際化戦略「Rikkyo Global 24」を発表。24の具体的なプロジェクトを基にした様々な国際化構想を、全学に拡大する予定です。 国際戦略の主なテーマの一つは、「授業の英語化」です。

異文化コミュニケーション学部

この学部は2008年に創立。高等教育のグローバル化の波に乗り、10年足らずの内に立教大学の看板学部になりました。 ◆「Dual Language Pathway」(DLP)……英日デュアルリンガルコース ・DLPの定員は15名。選抜されたメンバーによる少人数クラス。 ・英語と日本語の2言語を駆使して4年間学ぶ特別コース。専門科目は全て英語。 ◆異文化コミュニケーション学部全員必修(DLPも含む) ・2年次後期~3年次前期……1年間の海外留学(原則)。 ・4年次……卒業研究(論文)も英語での提出。 ◆1年次前期~2年次前期 「英語プラス1」……フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、朝鮮語の5言語から選択。 ◆1年次前期~2年次前期……4つの専門科目群 ・言語科目……社会言語学、第2言語習得理論、バイリンガリズム研究 等 ・通訳・翻訳科目……同時通訳入門、翻訳応用・実践 通訳・翻訳と多文化社会 等 ・コミュニケーション科目……メディアコミュニケーション概論、異文化コミュニケーション特論 等 ・グローバルスタディーズ科目……開発学概論、多文化共生特論、文化人類学概論 等

GLAP(Global Liberal Arts Program)

2017年度に開設された、英語のみで国際教養科目の学位を取得できるコースです。英語の運用スキルを鍛え、将来修士課程やMBA等の高等教育を受けたい学生向けです。 ◆1学次……20人の少人数教育で、英語でリベラルアーツ(=国際教養)を学びます。 ◆1年次~2年次前期……国際共通語である英語の運用スキルを徹底トレーニング。 1年次には最大5名の超少人数でチュートリアルによる導入教育を行います。 文献講読、エッセイ・ライティング、 ディスカッション、プレゼンテーションなどのスキルや、クリティカル・シンキングやアカデミック・ライティングなど、論理的思考の基盤となる力を身につけるカリキュラム構造になっています。 ◆1年次~2年次前期……国際交流寮で、外国人留学生と共に異文化交流を行うこともできる環境が整備されています。(GLAP生は原則入寮) ◆2年次後期~3年次前期……全員が海外協定校の1年間留学プログラムに参加。(GLAP生は原則参加) →国際学生寮と留学プログラムの計2.5年間、異文化体験をすることになります。 ◆4年次……グローバルスタディーズ分野と卒業論文(英語) 留学から帰国後、それまでの学修・留学を通して特に興味や関心をもった分野をHumanities、Citizenship、Business の3分野から1つ選択。4年次には、選択した分野から自らテーマを設定し、Graduation Paper (卒業論文)を執筆します。

国際経営学科

国際経営学科は、国際化の様々な試みを実施している人気の学科です。 ◆専門科目の約70%を英語で開講。入学時から英語開講科目を段階的に増やしながら学んでいくことで、経営学の基礎から、最先端の専門知識までを英語で身に付けることを目指しています。 ◆英語レベルに合わせたEAPプログラム→協定留学で、単位履修が可能な英語運用力をつけることが目的。 ◆海外夏期短期研修(3週間程度) 1年次は原則全員参加。   Planet-2021-012022年には、法学部国際ビジネス法学科グローバルコースを開設。募集人員:38名(うち8名は外国人留学生)。英語での授業を前提としたコースになる予定です。

(続く)

(本記事は、オービットアカデミックセンター会報誌 プラネットニュース 2021年1月号(2020年12月20日発行)に掲載された内容です。)