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【後藤敏夫のグローバル教育ニュース】小樽商科大学……国内唯一の国立商科系単科大学

2019.01.15

1910年に設立された小樽高等商業業学校を前身とする社会科学系単科大学。戦前には横浜高商、長崎高商と共に三大高商と並び称されました。 2018年現在、在北海道の社会科学系の国立単科大学。商学部のみの単一学部であり、経済学科、商学科、企業法学科、社会情報学科の4学科で構成されています。学部の定員は515名/学年、大学院の定員は99名という小規模大学です。この大学は小規模大学の強みを生かし、様々な試みを行っています。

№1グローカル宣言(2013年)

2013年に小樽商科大は「№1グローカル宣言」を行い、北海道経済の活性化に資するグローカル人材の育成を主な目標に、急速な大学改革を開始しました。  

グローカルコースを新設(2021年に開設予定)

<コースのコンセプト> 小樽商科大の中核プログラムとして創設します。 グローバル規模の諸問題を深く理解し、異文化理解力に優れ、卓越した言語コミュニケーション能力を駆使して、複雑化する地域社会の問題を解決する能力をもつグローカル人材を育成する特別コースです。 <定員> 20名/学年(徹底した少数精鋭教育) <履修言語> 英日二重言語 ▽専門科目……多くの専門科目が英語で履修可能。海外協定大学の交換留学生と共通の授業。 英語で履修可能な専門科目例 英語で履修可能な専門科目 ▽卒業論文……英語 卒業後、国内外のビジネススクール(修士課程)やビジネスにおいて、英語での学習、職務を遂行できるよう、カリキュラムと海外研修とをリンクさせている。 <留学> 原則初年次までの留学を必修化 【ギャップイヤーアブロード】 ▽ギャップイヤープログラム(入学前に語学留学) 派遣先:ハワイ大学カピオラニコミュニティカレッジ(KCC) 事前指導:4~7月 派遣期間:8月~12月 プログラム終了後の大学への接続:一定の学修後、翌年4月小樽商科大に入学。 費用負担:派遣総費用約160万円中、約100万円を大学が補助(2019年度)。 参加英語力条件:TOEFL(ITP)500、TOEIC650 以上 ▽ギャップイヤープログラムを受講・参加しない学生 入学後、事情科目(アジア事情、オセアニア事情、ヨーロッパ事情,アメリカ事情から必修・選択。海外語学研修の事前授業・事後授業を組み合わせた授業)を受講する。 <入学者選抜> グローカル総合入試 ◆形式:総合型入試(現行実施のAO入試の発展形) ◇英語4技能とコミュニケーション力を中心に評価 ◆合格者のうち希望者は上記ギャップイヤープログラムに参加可能。(定員5名) 小規模専門大学の一つのモデルになりそうです。

(続く)

(本記事は、オービットアカデミックセンター会報誌 プラネットニュース 2019年1月号(2018年12月20日発行)に掲載された内容です。)