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【後藤敏夫のグローバル教育ニュース】 国公立大学の学部再編成とグローバル化②

2018.07.14

大幅な再編成が行われる横浜市立大学

横浜市立大学は、戦前の旧学校制度のもとでの横浜市立商業専門学校(Y専)と旧制横浜医科専門学校が、1949年新制公立大学として統合して発足。何度かの学部再編成をへて現在に至っています。 2019年には大幅改組し、学生数約5,000人の小規模ながら、国際教養学部、国際商学部、理学部、データサイエンス学部、医学部の5学部を擁する総合大学に生まれ変わります。

●データサイエンス学部(定員50名)

横浜市立大学は2018年に首都圏ではじめてデータサイエンス専門の学部を設立しました。

現代社会はIoT(Internet of Things)の活用によりすべてのモノがつながる「第4次産業革命」を迎えつつあり、医療関連のデータからSNSの何気ないつぶやきまで、日々膨大なデータが生まれ、蓄積されています。

統計学・テータ解析やアルゴリズム等の数理科学と、ビッグデータを使い経済学、行動科学、政治学等の社会科学双方=「文理融合の知」を、プロジェクト型の学びを通じて習得する新しいコースとして出発しました。AIを駆使した新しい分野のエンジニア、データサイエンティスト、データの力と発想を生かす新タイプの経営者や上級マネージャー等の新しい職種を志向する学生向けの学部です。

国際総合科学部を3学部に再編成(2019年開講)

2019年からは従来の国際総合科学部を下記3学部に再編成します。再編の主な目的は、

〇教養教育を土台とした専門教育の深化 〇専門教育における英語の運用教育(英日二重教育)

とし、より社会環境の変化に対峙できる専門性を深化させることにあります。

●国際教養学部(定員270名)

多角的で深い思考力と高い言語能力を備え、主体的に社会に貢献できる人材を育成するため、二つの学系を用意しています。

・教養学系

国際社会・国際文化・人間科学(理論と教養) 海外調査実習・海外文化実習 海外インターンシップ

・都市学系

都市政策・街づくり(実践的アプローチ) 都市課題実習

●国際商学部(定員260名)

国際教養学部と異なり、ビジネスの共通言語ともいうべき経済学・マネジメント・マーケティング等の専門科目の英日二重教育に焦点を当てた学部。国際教養学部と共に国際学生も積極的に募集。横浜市大多文化キャンパス化の中心学部になると思われます。

・英語による専門科目(グローバルビジネス戦略論、グローバル人材開発論、グローバルマーケティング論等) ・海外への短期留学、サマーセミナー ・海外インターンシップ

●理学部(定員120名)

・物質科学や生命科学、およびこれらの融合領域の専門知識を学修する ・グローバルな研究マインドと実力を身に付ける「国際リトリートプログラム」(海外大学における学会 発表、交流) ・1年次から研究活動を行う「理数マスター育成プログラム」

もともと医学部を擁している大学であり、生命科学、化学等の基礎科学分野が強い大学なので、今後この学部の発展に期待がもてます。

(続く)

(本記事は、オービットアカデミックセンター会報誌 プラネットニュース 2018年7月号(2018年6月20日発行)に掲載された内容です。)