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【後藤敏夫のグローバル教育ニュース】 どんなタイプの大学を選択するのが得か?②

2017.05.14

立教大学異文化コミュニケーション学部

先月ご紹介した立教大学経営学部国際経営学科が従来の経営学科の内容のグローバル化…経営学科の各専門科目のDLE化(英語・日本語の二重言語化)を徹底した内容であるのに対し、この学科は下記の人文分野・実践的分野のDLE化を徹底したコースです。

①言語研究関連科目 ②コミュニケーション関連科目 ③通訳・翻訳研究関連科目 ④グローバルスタディーズ関連科目

本コースは、複眼的な視座に立ち、柔軟な思考力をもって実践的な問題解決能力を養成するため4つの方針でカリキュラムを編成しています。

①?? ?英語・日本語2言語運用能力の徹底的な練成

日本語…1年次の「基礎演習」で論理的思考力・自己表現力を磨きます。 英語…「Dual Language Pathway」で英語で学び、議論し、レポートを書くことで高い英語運用能力を育成します。

②?? ?英語+1言語

国際共通語である英語の運用能力だけでなく、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、朝鮮語から第二外国語を1つ選択、学習。複数言語の運用能力、複数文化対応能力を獲得します。

③?? ?専門職養成プログラム…実践中心の専門職養成プログラム

・英語教員養成プログラム ・通訳翻訳者養成プログラム ・日本語教育養成プログラム

の3プログラムを開講、専門職として必須な基礎知識と実践演習により専門性を獲得します。

④?? ?海外留学研修、Dual Lingual Pathway(DLP)

2年次秋学期に原則全員参加の「海外留学研修」、英語で開講する専門科目を少人数で履修卒業する「Dual Lingual Pathway(DLP)」等、ESL環境を整備、多様な取り組みが可能になっています。卒業研究(論文)は英語で履修します。

上記3つの専門職に加えて国際関係、国際政治学や開発学を勉強したい学生には様々な科目が用意されています。これらの目標が明確な学生には最適なコースだと思われます。

立教大学グローバルリベラルアーツプログラム(GLAP)

本年4月、立教大学は更に新しいDLEによるプログラムを開講しました。基本的には英語によるリベラルアーツ(国際教養)のプログラムですが、次の点の特徴があります。

①?? ?約20人の少人数教育を基本にしていること。 ②?? ?アカデッミックアドバイザーを常備。勉学目標の相談や個別指導も受けられる体制を用意していること。 ③?? ?リーダーシップ教育を軸に各種リベラルアーツ科目を英語で展開していること。 ④?? ?入学から2年次春学期までは全員が、留学生が混在する国際寮に居住し、多様な国籍、文化を持った留学生との生活を経験できること。 ⑤?? ?2年次秋学期から1年間、GLAP生全員は「Study Abroad」という留学プログラムに参加すること。

国際寮と留学体験を組み合わせた新しいタイプのコースで、人気が高まりそうです。

(続く)

(本記事は、オービットアカデミックセンター会報誌 プラネットニュース 2017年5月号(2017年4月20日発行)に掲載された内容です。)