興味と意志、努力でインターナショナルな環境に身をおく 梶芳光紀さん
2022.05.20
興味と意志、努力でインターナショナルな環境に身をおける 梶芳光紀さん
梶芳 光紀(かじよしみつのり)さん
オービットの在籍期間 中学1年生~3年生 シンガポール日本人中学校卒業
北海道大学工学部環境社会工学科資源循環システムコース在学中
2016年 シンガポール日本人中学校卒業
2019年 東京都立西高等学校卒業
2019年 北海道大学工学部入学
2022年University of Sheffield Department of Civil and Structural Engineering で1セメスターの交換留学
北海道大学工学部環境社会工学科資源循環システムコース在学中
2016年 シンガポール日本人中学校卒業
2019年 東京都立西高等学校卒業
2019年 北海道大学工学部入学
2022年University of Sheffield Department of Civil and Structural Engineering で1セメスターの交換留学
空気は読むな!
私が思うオービットの一番の強みは、どんなときでも質問を歓迎する雰囲気です。先生が話している最中でも、わからないところはその場ですぐに質問する。先生たちが「質問するのに空気を読まなくてもいい!」と指導していた様子は今でも鮮明に記憶に残っています。その質問がたとえどれだけ初歩的だろうが間が悪かろうが、それらを常に受け入れる空気感がオービットにはありました。他人の質問は自分の理解の大きな助けにもなります。こうして生徒同士でお互いに好影響を与え、学習効果が驚くほど高まりました。そしてこのスキルは、オービット卒業後も非常に役立っています。現在留学中の私は、英語がわからなかったり、文化の違いに戸惑ったりすることもしばしば。そのような時に咄嗟に質問できることは非常に重要です。日本はあまり他国には類を見ない独自の文化を持っています。したがって、海外でわからないことがあるのは至極当然なことです。知らないことを恥じるのではなく「知らないから質問してるんだ!」と傲慢な態度で(笑)空気を読まずに質問できるのは、間違いなくオービットでの経験の賜物です。
日本人学校生だってインターナショナルになれる
色々な生徒がいると思いますが、日本人学校から本帰国して日本の学校に進学する人は毎年一定数いるのではないでしょうか。私もその一人でした。“帰国子女”として一括りにされてしまいがちですが、ずっと日本式の教育を受けてきた私たちは、世間的な“帰国子女”の定義とは少し違うと考えていました。シンガポールにいたころは、オービットで共に学ぶインター生に憧れていました。同時に、流暢な英語で会話する彼らに対し、劣等感を感じることもありました。日本の大学への進学後、やはり、海外での学習への憧れが強かったので、交換留学の制度を利用することを考えました。条件は学内の選考に合格することと、英語力(TOEFL/IELTS)で必要な得点・資格を満たすことです。
ここで、シンガポールの日本人学校に在籍していた経験が威力を発揮するのです。もちろん、全く準備せずにその資格を満たすことはできないにしても、「読む・書く・聞く・話す」の4技能の能力が求められるテストにおいて、他の生徒より圧倒的に早く得点を上げていくことができました。目に見える形で現れなくとも、日本人学校で培える英語力の土台は確かなものだということを実感しました。「日本人学校生も、大学では『英語を使った研究活動』ができることを目指して学習するんだ」と、オービットで言われていたことを思い出します。
現在私はその交換留学で英国に留学中ですが、すでに30カ国以上の国の人と出会いました。まさにインターナショナルですよね。日本人学校を経て普通の日本の大学に通っていても、より広い世界への興味と意志、それとほんのちょっとの努力があれば、インターナショナルな環境に身を置くことができます。オービットではそれらをしっかりと育んでもらったと思います。