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「小学生時代に香港から日本を見る」ことを教わったことが貴重な財産となった。 熊田雅之さん

2022.11.15

「小学生時代に香港から日本を見る」ことを教わったことが貴重な財産となった。

熊田貴之(くまだたかゆき)さん
オービットの在籍期間:小5~6年
香港日本人小学校卒業
成蹊中学高等学校から東京理科大学理工学部物理学科卒業
ブルーイノベーション株式会社 専務取締役兼執行役員CTO
 

香港で小3から異文化体験

私が香港に行ったのは小学3年生の時でした。父親の仕事の関係で、父親に遅れて半年ほどで家族全員香港に引っ越すことになりました。
香港がどのような所で、どのような場所にあるかも分からず、暑い所だと聞いていたため、ハワイのような南国をなんとなく想像していましたが実際に香港を訪れると中心部は高層ビルと雑居ビルが混在する不思議な街並みでした。数年前に30年ぶりに香港に仕事で行きましたが、当時イギリス領だったものが中国に返還された今でも街並みに大きな変化はなく、相変わらずあちらこちらで建設工事が進んでいました。
香港では日本人小学校に通っていたため、日常で広東語を使うことはあまりなく、ミニバスやタクシーに乗った際に、「ニート ヤウロウ ムコイ(ここで降ろして)」や自分の住所をタクシーの運転手に言えるくらいでした。ただし、当時イギリス領であったこと、また世界の港として栄えていたこともあり、街中にはアジア人だけではなく欧米の方も多く住んでいたため、英語の授業が学校であったり、地元の小学校との英語での交流会があったり、土日は水泳やラグビーなど地元のスクールにも通っていたため、そこでは多くの異文化に触れることができました。

オービットでは日本のカルチャーも学ぶ

私がオービットに通いはじめたのは小学校5年生の頃になります。
当時香港日本人小学校に通っていた仲間は、親の影響もあると思いますが中学受験をするというのが一般的であったため、特に意識する事なく自分も中学受験をするのだろうなと思っており、兄が通っていたオービットに私も入りました。
当たり前ですが、香港日本人小学校では日本の受験のための勉強をすることはなく、日本の受験というものがどういうものか、日本ではどういう勉強が必要なのかをオービットを通して学ばせて頂けたと思っています。
また、海外にいることで、日本のカルチャーに疎くなってしまう所がありましたが、日本とはどういった国なのかなど、カルチャーを含めて後藤先生には色々と教えて頂きましたし、日本、香港以外で活躍することはどういった事なのか、なども先生の授業で教えて頂きました。

小学生の時に芽生えた世界で活躍する思い

まだ小学生ということもあり、将来について真剣に考える、というわけではないのですが、漠然と「自分は将来世界で活躍するような人になるんだろうな」という思いが芽生えたのもこの頃です。そのため、今の仕事でも積極的に海外に出かけたり、外国人人材を採用したりしており、海外との障壁は自分にはないように感じます。
現在、社内には外国人メンバーが2割弱在籍していますし、私自身もISO(国際標準化)のドローンの規格を作るためのエキスパートとして国際会議に参加するなど、海外メーカーとのやり取りを積極的にしています。
幼少期に海外で生活を送ったこと、海外から日本を見たこと、それを実際に経験されている先生方にリードして頂いたこと、これらは私の人生にとって非常に貴重な財産となっています。

オービット太郎からのメッセージ

小学生時代から大人っぽかった熊田雅之氏。 黙々と且つ着実に課題を制覇する姿、ちょっと生意気な口調が印象的でした。
ドローン(無人航空機)という次世代を牽引する分野での開発に初期段階からかかわり、世界を舞台に躍進する姿をいつも眩しくみています。ドローンの進化と共にさらなる高みにむけて飛翔し続けて、ドローン開発の軌道(オービット)を一回りも二回りも大きくしてください。今後の活躍が待望されます。(オービット太郎こと後藤敏夫)

熊田雅之さんは2022年4月にご紹介した熊田貴之さんの弟さんで、小学生の頃から頭角をみせていた理系の才能を活かして、現在、二人で立ち上げた世界的に注目された企業の専務取締役兼最高技術責任者(CTO:Chief Technical Officer)として活躍しています。貴之さんの投稿はこちら