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【後藤敏夫のグローバル教育ニュース】英語プログラム導入が進む非英語圏の大学・・・④オランダ(3)

2021.08.15

世界第2位の農産物・食料の輸出国・オランダ

EUの農産物・食料の輸出国といえば、オランダがあげられます。EU圏の大消費地に農産物を送り届けることを戦略的に強化してきた結果、国土面積が九州とほぼ同等という小さな面積にかかわらず、農産物の輸出額は、アメリカに続いて世界第2位を保持しています。(国土面積:4万1,528平方キロメートル)

ヨーロッパの農と食の研究・開発拠点フードバレー

1997年、オランダの産学官の3つのセクターが、首都アムステルダムから南東方向約 80 kmに位置したところに農と食に関する、研究・開発一大拠点を建設しました。このベースキャンプともいうべき地域は、「フードバレー」と呼ばれています。
ここには、約15,000人の科学者・研究者、約1,400を超える国際的食品関連企業、70の科学関連企業、そして20の研究所が集まっています。

フードバレーから日本の食の文化を広げる

1997年、日本からも調味料大手メーカー、キッコーマンが進出し、研究・商品開発の拠点を設立。「より塩分が少ないヘルシーな醤油」という切り口から、日本の醤油・味の普及を目的にマーケティング・リサーチを開始しました。
「ヨーロッパ・中近東の人たちに大豆を原料にした醤油を浸透させられるか?」「彼らの食事…味覚にあう醤油とは?」等のテーマについて、世界トップレベルの農と食の先端研究を行っているワーゲニンゲン大学の研究員たちと共同研究を行っています。
近年の「ヘルシー和食ブーム」「ラーメンブーム」は、これらの研究環境にとって大きな追い風になっています。商品開発だけでなく、農学や生物学の基礎研究、食品とも連携した研究が進んでいます。

ワーゲニンゲン大学(Wageningen University of Research )…QS世界大学ランキング<115位>

フードバレーの研究・教育の中核は、何といってもワーゲニンゲン大学です。
この大学は農・食・環境研究に世界的に高い専門性もつ大学だけあって、QS世界大学専門分野別ランキングで、高いランクを保持しています。

<世界大学ランキングの高い分野>
◎農学・森林学分野 1位     ◎環境科学   5位
◎開発研究     13位    ◎地球物理学  39位
◎生命科学     42位    ◎自然科学   112位
<6つの学士号>
下記の学士レベル入学には、IBDPやA-Levelの大学準備課程の履修が必要です。
・動物学 ・環境科学 ・食品科学 ・国際治水、土地管理 ・土壌、治水、大気 ・環境ツーリズム

※ワーゲニンゲン大学の留学生比率…約27.6%(QS世界大学ランキング2021年)

(続く)

(本記事は、オービットアカデミックセンター会報誌 プラネットニュース 2021年8月号(2021年7月20日発行)に掲載された内容です。)

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