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【後藤敏夫のグローバル教育ニュース】ようやく発表された2020年度以降の大学入試の方針①

2019.08.15

2020年度からの新しい大学入試(2021年1月実施)の方針が明らかになってきました。

CEFRに準拠した民間資格・検定試験(※1)が利用される

センター試験に代わって実施される大学入学共通テスト(略称:共通テスト)の科目の中で、最も注目されているのが英語です。【文部科学省が認定する民間資格・検定試験を利用する】という大きな変革を決定したからです。戦後80年余りの閉鎖的な英語教育の在り方を一変させる、いわば黒船です。
従来の英語力到達目標は、国内基準(=大学入試問題)によって決まっていました。
2020年以降、使われる試験は、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能についてアカデミックな英語運用力を測定します。これらはすべてCEFR(※2)という国際基準に準拠しているので世界各国の学生との英語力国際比較も可能になります。今回の改革は「大学・コースのアカデミックレベルによって到達すべき合格者のスコアが決まる方式」への転換と言えます。

※1:文部科学省が認定した民間資格・検定試験
英検 / ケンブリッジ英語検定 / GTEC / IELTS / TEAP / TEAP CBT / TOEFL iBT
(TOEIC→参加取り下げ)
※2:CEFR:「外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠」
(Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment)
http://4skills.jp/qualification/cefr.html 言語能力獲得の基準として世界的に広く知られています。

2020年度~2023年度までは共通テストと民間資格・検定試験の併用

併用とはつまり、2023年までの4年間は共通テスト(マークシート方式)でも英語を実施。各大学は下記の①②③のいずれかを選択するということです。

<大学による英語テスト選択……移行措置>
① 共通テストの結果で判定する
② 民間の資格・検定試験の結果で判定する
③ 共通テストと民間の資格・検定試験の両方の結果で判定する
当面、国立大学は一部の大学を除き③を採用する方向です。しかし2024年度以降からは共通テストの英語は実施されないことが決定しているので、②の方向に収斂すると思われます。
民間の資格・検定試験の入学試験導入は、もともと低迷する日本人の英語運用力の向上(入試英語力→英語運用力への転換)とグローバルコンピテンシー向上が目的です。共通テストから英語がなくなる2024年度以降は、国際的に認知度の高いTOEFL(iBT)かIELTSで一定以上のスコアを獲得することが、上位難関大学合格の必須条件になるでしょう。

2020年度から4年間暫定実施される共通テスト(英語)で変わること

〇従来のセンター試験では、「筆記」「リスニング」の2種類のテストでしたが、2020年度から開始される大学入学共通テストでは、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を測定するテストに変更されます。
〇従来出題されていた発音、アクセント、語順整序の問題は出題されません。
民間資格・検定試験
〇いずれの民間資格・検定試験も「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能テストであること。
〇受験生は高校3年の4月~12月に2回受検する。
〇センターが大学に提供する「大学入試英語提供システム」を通じて、受験生は大学に成績を提供、入学試験のデータとして活用される。
 

(続く)

(本記事は、オービットアカデミックセンター会報誌 プラネットニュース 2019年8月号(2019年7月20日発行)に掲載された内容です。)

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