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【後藤敏夫のグローバル教育ニュース】文理融合型学部②…融合理工系学部という選択肢

2019.05.15

文理融合系のもう一つの選択肢は融合理工系学部(※)と言われるカテゴリーの学部です。代表的なのは九州大学の共創学部です。これは2018年4月に約50年ぶりに創設された新学部です。
この学部は、〇〇学▲▲専攻というように、研究対象を演繹的に学問分野として学習・研究するのではなく、文系・理系の枠を超えて、環境問題、宗教・民族対立や生命倫理という「地球規模の課題解決に取り組む知識とスキル・能動的態度」を学び、総合的に解決策を構想できるイノベーションを担う人材の育成目的とします。
また1学年定員105名という少人数による、きわめて贅沢なプログラムが運営されています。

<1~3年次>
①縦割りの学問体系のみだけでなく、科目横断的な分野の履修も必須となっています。
(タテヨコ双方の分野の学習を並行して行う画期的な学部です。)
②リサーチ手法の徹底的な習得。
③課題協学科目:学習目的や専門の異なる学生が、グループ学習(協働)を行うことで、知的刺激や課題解決の新しいアプローチが期待されます。
④集中的な英語学習と、英語による多くの専門科目への参加。
⑤全員必修となっている海外提携大学留学。(1か月~1年間:26か国114大学)
この学部では語学留学は認められないので、2年次くらいまでに一定以上の英語力が必須になります。

<4年次>
自らが学んだ複数の学問分野の高度な知識や技能を組み合わせ、課題の解決法をまとめ発表します。(英語)

<学生が勉強できる4つのエリア(学問領域)>

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〇共通基礎科目
・共創デザイン思考発想法   ・複雑系科学入門     ・フィールド調査法
・グローバル・ヒストリー   ・データサイエンス基礎  ・グローバル倫理学 等

〇エリア基礎科目
・遺伝学と進化      ・分子細胞生物学     ・脳情報学
・社会哲学論      ・社会共生論       ・言語コミュニケーション論
・地域研究基礎論    ・政治経済基礎論     ・自然環境と社会
・自然災害・資源    ・地球環境実習  等

〇エリア横断科目
・デザイン思考プログラミング演習  ・ビッグデータ処理  ・科学技術社会論
・実データ解析技法                ・複雑系社会論    ・物理学の歴史と哲学
・量子現象科学論 等

<求める学生像>
・理数系の分野を中心として幅広い学問に関して十分な基礎学力を有し、自分の考えたことを論理的かつ明快に説明できる基礎的能力を有すること。
・国際社会が抱える問題や地域社会の問題に対する興味、またそれを解決しようとする意思を持ち、そのための学問を積極的に学ぶ意欲を有すること。

※ 代表的な国立大学の融合理工系学部
・九州大学 共創学部  http://kyoso.kyushu-u.ac.jp/
・広島大学 総合科学部国際共創学科  https://www.hiroshima-u.ac.jp/souka/faculty
・東京工業大学 融合理工学系   https://educ.titech.ac.jp/tse/

(続く)

(本記事は、オービットアカデミックセンター会報誌 プラネットニュース 2019年5月号(2019年4月20日発行)に掲載された内容です。)

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