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【後藤敏夫のグローバル教育ニュース】世界が変わる、社会が変わる、学びが変わる

2019.02.15

2019年は、従来の常識が崩壊し、「世界中で起こっている様々な変化が顕在化(見える化)する年」になると思われます。
 

世界が変わる……グローバリズムの退潮とナショナリズムの興隆

先進諸国を支えてきた分厚い中間層は、「少数の上位中間層」と「大多数の下流層」に二極分解し、政治情勢は不安定さを増しています。米国トランプ政権は、自国第一主義を掲げ、従来の国際関係を白紙に戻し、TPP(環太平洋経済連携協定)離脱を表明しました。米国は世界各国への関与を弱め、日本に直接関連する地域――東アジアでも各国のパワーバランスを大きく変化させています。
EU諸国や国連を中心とするグローバリズムと国際協調主義は勢いを失い、極右政党が伸長、ナショナリズムが興隆し、保護主義的な貿易政策や移民政策をとる国が多くなっています。外国人の労働ビザの発給条件もかなり厳しくなりつつあり、グローバル・コンピテンシー(※)が高く、その国の発展に寄与する能力をもった人材のみが従来以上に重視される傾向が強くなっています。

※グローバル・コンピテンシー:国際的な課題に対する理解や、文化的多様性・寛容性に対する態度・能力のこと。下記の4項目が評価項目とされています。

(1)グローバルな問題に対する理解力、分析力と統合的思考力
(2)異文化・他者に関する知識と理解力
(3)文化を超え、オープンに適切かつ効率的なやり取りをする能力
(4)ローカルかつグローバルに集団・社会の幸福、安泰と持続可能な発展のための積極的な行動を起こす力。

OECDが3年に1回実施する国際調査「生徒学習到達度調査(PISA)」でも2018年度からグローバル・コンピテンシーに関する調査が導入されました。
 

社会が変わる……Society 5.0とは

人間社会の仕組みや構図も大きく変わっていきます。AIと先進テクノロジーを軸とする超スマート社会(Society5.0)が到来します。(https://www.gov-online.go.jp/cam/s5/)

<社会の変容>
プラネット2月号
来るべき超スマート社会(Society5.0)では、AI(Artificial Intelligence:人工知能)や、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)、クラウド、ドローン(無人航空機)、自動走行車、ロボット、VRなどの最新テクノロジーが活用され、フィジカル空間(現実空間)とサイバー空間(仮想空間)が高度に融合します。
また、先端生命科学の成果を積極的に活用し、平均寿命の延伸、健康寿命を90歳程度に、社会活動を80歳程度まで可能にする社会が現実性を帯びて語られるようになってきました。
最終的には、少子超高齢化、地域格差、貧富の格差、地球環境問題、資源問題などの課題を解決し、OECDが2015年に掲げたSDGs(エス・ディー・ジーズ)【Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)】を可能とする社会を目指さねばなりません。

(続く)

(本記事は、オービットアカデミックセンター会報誌 プラネットニュース 2019年2月号(2019年1月20日発行)に掲載された内容です。)

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