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【後藤敏夫のグローバル教育ニュース】 今後有望な専門大学、専門学科

2015.04.15

ブドウ栽培と醸造学を学ぶ

昨年NHKで、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝をモデルにしたドラマ『マッサン』が評判になりました。ウイスキーはスコットランド(アイルランド説もあります)生まれだといわれていますが、ヨーロッパ、北米、日本をはじめ今やすっかり世界中に広がりました。

ウイスキーよりも更に嗜好性、商品性の高いアルコールは言うまでもなく、ワインです。ワインはアルメニアかグルジアあたりが起源、紀元前4000年にはメソポタニア文明に広がり、ブドウ栽培に適した地中海に広げたのはフェニキア人だといわれています。ご存知ワインは、アルコールを飲まないムスリムを除いた多くの民族が愛するグローバルプロダクトです。

ワイン産業を総合的に支える大学…アデレード大学

近年オーストラリアワインの評価が上がっています。これはブドウ栽培に適した気候、土壌を有した地域と良好なワイナリーが多数あるだけではなく、大学が総合的なワイン学を地道に研究、ワイン産業への支援を積極的に行っていることが大きいようです。このコースから輩出したスペシャリストがオーストラリアワインの質を向上させています。

ワインの主な産地である南オーストラリア州のトップ大学であるアデレード大学(The University Adelaide)には ブドウ栽培・醸造学科(Bachelor of Viticulture and Oenology…4年の専門コース)があり、土壌改良から品種改良、栽培、搾汁の技術等を研究する栽培学、採れたブドウを様々な方法、工程で醸造する技術を研究する醸造学、ワインの保存方法やテイスティングから評価までワインに関するスペシャリストを養成しています。大学のそばにある国立ワインセンターと協力して極めて実践的な実習が行われます。

日本でもワイン学が学べる…山梨大学

日本では山梨県がワインの産地として有名ですが、国立山梨大学に日本唯一のワイン学の専門のコースがあり、ワイン産業の支援が始まっています。それが生命環境学部地域植物学科ワイン科学特別コースです。アデレード大学とほぼ同等の内容です。しかも、日本の風土から生まれる独自のワインを作るコースです。2年の修士課程を修了するとワイン科学士を取得できます。日本の大学らしく、食の安全や環境問題も研究テーマになっています。世界的に評価される日本産ワインができるのもそう遠いことではないかもしれません。

(続く)

(本記事は、オービットアカデミックセンター会報誌 プラネットニュース 2015年4月号(2015年3月20日発行)に掲載された内容です。)

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