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【後藤敏夫のグローバル教育ニュース】 世界の大学教育の大きな変化 -6

2014.12.15

日本の大学教育 ②スーパーグローバル大学の目指す方向

スーパーグローバル大学創生支援に採択された大学は、文部科学省の財政支援(年額約77億円)の基礎条件となる様々な目標数値を掲げています。代表的な目標項目を挙げてみます。

1.学部レベルにおいて、英語による授業数と割合を増やすこと

今後少なくとも専門科目の授業が世界の共通語=英語で行われることが世界で通用する大学の条件になります。

採択された大学間の実施目標数字に差が出るのは、全学を挙げて取り組もうとする大学(京都大、九州大、早稲田大、上智大、国際基督教大等)と、特定学部に集中して取り組む大学(大阪大、名古屋大、慶應義塾大等)に分かれるからです。大学全体の数字は低く出ていますが、重点学部である大阪大、名古屋大の理工系・経営系、慶應大の経済学部・理工学部・SFC(環境情報・総合政策)の取り組みはかなり徹底しています。これらの学部は英語による授業のみで学位が取得できます。取り組み方が異なるので評価は学部毎にするといいでしょう。

表1

2.教員に占める外国籍教員の割合を増やすこと

この項目は大学構成員のDiversity(多様性)の大きな柱。多国籍の優秀な教員を揃えているか否かが大学評価の大きな要素になってきています。国際基督教大、上智大、東京大、九州大が意欲的な目標を掲げています。

この項目は第1項の英語による授業数を容易にするだけではなく、海外の大学との共同学位(デュアルディグリー…2つの大学の学位が取得できる仕組み)の設置等に大きな力を発揮します。

表2

3.外国人学生数と割合を増やすこと

外国人学生数と割合は大学構成員のDiversityのもう一つの柱。国際的な人脈を作れる勉学環境として、外国人留学生が一定割合以上在学す ることがグローバルなTOP大学の基本条件になりました。学部生の15~20%、大学院生の30%が外国籍の学生であることが条件と言われています。各大学とも優秀な外国人学生獲得に躍起になり始めました。

表3

日本の大学もいよいよ変わりそうです。

(続く)

(本記事は、オービットアカデミックセンター会報誌 プラネットニュース 2014年12月号(2014年11月20日発行)に掲載された内容です。)

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