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【後藤敏夫のグローバル教育ニュース】 世界の大学教育の大きな変化 -2

2014.08.15

(3)大学のDiversityの高さが将来のネットワーク構築力の鍵

グローバル化が進展する社 会では大学の評価基準が変わってきました。教育・研究のレベル、社会からのプレステージだけではありません。「さまざまな国籍の学生、卒業生そして国際的 に認知された優秀な教授陣とそこで培われるネットワーク」や「国際的な企業や国際機関で活躍できる力を育てる環境」が大きな評価ポイントになります。世界 大学ランキングで定評のあるQSランキングでは留学生の比率、外国人教員の比率が考慮されるようになってきました。

歴史が比較的新しい大学 ですが、世界的に評価が上昇している 当地シンガポールのNTU (南洋工科大学)、オランダのマーストリヒト大学(Maastricht University。EUの枠組みを決めたマーストリヒト条約が締結されたところ)、New York University Abu Dhabi(ニューヨーク大学アブダビ校)、Freie Universitat Berlin(ベルリン自由大学)などはいずれも英語で極めて良質な教育が行われ、留学生や外国人教員の比率が高いことで有名です。

これら の大学は潤沢な予算を活用し、海外から優秀な教員を採用しています。また学生も出身国に偏りが出ないよう、できる限り多くの国の出身者を入学させるよう配 慮しているようです。学生も教員も様々な文化背景を持ち、異なる教育を受けた多様な個性のぶつかり合い=衝突からは新しい知性が磨かれ、高い教育レベルが 保持されるのは当然のことです。

こうした大学という学びの場で得たグローバルなネットワークが、必ずや将来かけがいのないものになります。 将来、学友の中にはグローバル企業の役員、起業家や国際的に認知された学者、国際機関の職員、アラブの王族等がいる可能性が高いのです。世界中に散らばる 彼らと交流し情報交換したり、時にはお互いの人脈を紹介しあったりして、さらに人脈を発展させることができます。

リンカーンのゲティスバーグ演説ではないけれど「日本人の日本語による日本人のための大学」という明治以来の閉鎖的な高等教育の終焉が意外と近いかも知れません。

(続く)

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(本記事は、オービットアカデミックセンター会報誌 プラネットニュース 2014年8月号(2014年7月20日発行)に掲載された内容です。)

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