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【後藤敏夫のグローバル教育ニュース】 理工系大学のグローバル化への取り組み(続編)

2014.06.15

急激なグローバル化に対応するために、各大学が学部、学科を改組、野心的な取り組みが始まりました。英語力養成が中心となっているいわゆる「国際教養系学部」ではなく、理工系や経済・経営系の学部が専門分野を英語で授業・演習を行い、実践的な力を養成するコースに改革する動きが目立ってきました。

秋田大学国際資源学部 レアメタルやシェールガス等の新資源の探査・開発

国立秋田大学は、従来は鉱山学部という、採鉱を専門とする工学部をもつ唯一の大学として異彩を放っていました。しかし近年レアメタル、メタンハイドレートやシェールガスといったような新しい資源開発やその実用化など、資源をめぐる環境が激変しています。秋田大学鉱山学部はこの状況に対応するために、国際資源学部という新学部に全面改組しました。国内唯一の学部という点だけでなく、極めてユニークで実践的かつ画期的なアプローチを行うため、内外の大きな注目を集めています(この分野ではオーストラリアのクイーンズランド大学の資源工学コースが世界的に有名です)。この学部は次の5つの特徴をもっています。

①世界の資源学をリードする教授陣

資源学で世界TOPレベルの教授陣が最新の技術、資源事情を講義、指導します。

②徹底した文理融合カリキュラム

設置された次の3つのコースはそれぞれ専攻分野だけでなく隣接領域も勉強できます。
○資源政策コース(文系中心…資源ナショナリズム・資源経済・資源国の社会分析等)
○資源地球科学コース(理学系中心…資源分布の予測、資源生成システムの解析等、地球科学からのアプローチ)
○資源開発コース(工学中心…資源開発技術、資源開発の最適手法、リサイクル・製錬技術、鉱山における環境保全技術)

③英語による専門教育…2年以降の専門科目はすべて英語

海外で専門職として活躍できるように、徹底した専門分野英語演習プログラムが用意されています。

○1・2年で専攻分野に関連する英語集中プログラム(IEAP)が必修。
○各コースとも2年以降の専門科目はすべて英語で行われます。

④海外での資源学実習(各コースで必修)

学科の学生全員が3年次後半に約4週間の海外資源フィールドワークが義務づけられています。資源が存在する現地でリサーチを 行い、事前事後の「国際資源クリエイティブ演習」と合わせて卒業研究につなげます。

⑤最先端の研究設備が使える

教員の指導の下、最先端の研究設備を使い、極めて実践的な演習が行えます。また常時国際学術誌に発表している教員の最先端 の研究成果に触れられるので、その専攻分野の勉強の意義が常に確認できます。

この学部に対する産業界の期待が極めて大きいのは言うまでもありません。

 

    (続く)

(本記事は、オービットアカデミックセンター会報誌 プラネットニュース 2014年6月号(2014年5月20日発行)に掲載された内容です。)

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