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【後藤敏夫のグローバル教育ニュース】 国公立大学の学部再編成とグローバル化

2018.06.15

大学のグローバル化は、首都圏・近畿圏の私立大学文系学部が先行していました。しかし、昨年あたりから国公立大学も大幅な学部再編成とグローバル化を同時進行、急速に進展し始めました。京都大、大阪大、東北大等の旧帝大系国立大学だけでなく、地方の中核国立大学と公立大学もこの動きに準じた取り組みを始めています。学部再編成とグローバル化には各地の事情にあわせて、次の5つのパターンがあります。

1. 経営学(マネジメント)学部、経済学部のグローバル化(DLE…英日二重言語化)
2. 従来の文学部・人文学部系学部を国際教養系学部へ再編成
3. 理工系学部のグローバル化(DLE…英日二重言語化)
4. データサイエンス系の学科の強化・新設
5. 学院等の独立組織を新設、全学部横断的にリベラルアーツ教育・専門教育をグローバル化(DLE…英日二重言語化)

 

変わる横浜国立大学

もともと横浜国立大学は、戦前の旧制度の下での横浜師範学校、横浜高等工業学校、横浜高等商業学校の3校が母体となっています。3校の専門学校は、戦後新制大学へ移行時に、横浜国立大学の学芸学部、工学部、経済学部に統合・編成され、現在の型の元ができました。その後、何度か再編成と定員の増員を行い、現在の形になっています。2017年10月現在、経済学部、経営学部、理工学部、都市科学部、教育学部の5学部10学科、学生総数9,856名(学士課程:7,458 / 修士以上:2,298)を擁する中規模国立大学として首都圏でも人気の大学です。

 

GBEEP(Global Business & Economics 教育プログラム)

2017年4月に、経済学部、経営学部は共同で、GBEEP(Global Business & Economics 教育プログラム)を設置しました。グローバル化が急速に進展するビジネスの場で必要不可欠な国際的な教養と専門性、コミュニケーションスキルを習得できる野心的なプログラムです。このプログラム下記の3つの大きな特徴を持っています。

1.経済学と経営学の2つの専門性(2学部共同)を学習

〇経済学に基づくマクロ的な分析能力と統計処理能力
〇経営学に基づく組織・戦略マネジメント能力、会計・財務分析能力
⇒【経済学主専攻+経営学副専攻】【経営学主専攻+経済学副専攻】のいずれかの組み合わせから選択

2.英語による実践的なコミュニケーション能力の向上

①英語による2段階のレベル専門科目…GBE科目(Global Business & Economics)を履修。

専門知識を段階的に習得
科目例:Global Economy, International Economics, Language Communication and Identityなど

②英語による課題プロジェクト演習(2年次)

双方向授業、討論や発表のチャンスが多い少人数授業
科目例:Economic Theory, Applied Economics, International Economic Policyなど

3.海外学修(国際実践的交流教育)

①協定大学等への1学期、あるいは1年間の交換留学に参加
②海外の大学におけるサマースクール
③ヨーロッパ、アジアでの討論会(英語)

上記各種プログラムや企画も積極参加が望まれます。まだ設立2年目ですが、優秀な学生が集まり始めています。同様なコースは各地域の国公立大学で再編成、設立が計画されています。

(続く)

(本記事は、オービットアカデミックセンター会報誌 プラネットニュース 2018年6月号(2018年5月20日発行)に掲載された内容です。)

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