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【後藤敏夫のグローバル教育ニュース】 非国際系学部のグローバル化が始まった

2018.05.15

日本の大学のグローバル化は当初、国際教養学部、国際日本学部等の国際系学部から始まりました。授業の英日二重言語化(二重教授言語教育…DLE)、教員の外国籍化、国際学生の比率向上の基本3本を柱にし、海外の提携大学との留学プログラムやダブルディグリーを拡大しました。これらの学部では、既に多くの学生が英語による様々な授業を受講、少なくとも1学期単位以上の留学に参加し、成果を上げています。

注目される、社会科学系学科のグローバル化

国際マネジメント、経済学、国際政治学、開発学、社会心理学等の社会科学系の学科・専攻コースが次にグローバル化すると思われます。世界のグローバル化の進展とともに、これらのコースでは専門科目を民族語=日本語のみで勉強するメリットがますます減ってきているからです。

国際系学部と同様に、授業の英日二重言語化、教員の外国籍化が進み始めました。こうしたコースに進学する学生にとって下記の4つが成功の条件になります。

①    目的志向を強く持ち、専門科目選択を行い、好成績で履修すること。

②    2年生以降の専門科目の50%以上を英語で履修すること。

(英語での専門科目受講までにTOEFL 71~80/IELTS 5.5~6.0以上のスコアを取得することが望ましい)

③    海外の提携大学で1学期以上の留学に参加し、(語学コース履修ではなく)専門科目単位を取得すること。

④    大学が企画する様々な海外・国内の学習体験プログラムに積極的に参加、高いグローバルコンピテンシーを獲得するよう努めること。

多くの大学の社会科学系コースが、様々な学内プログラムや1ヶ月、1学期、1学年単位の短期留学プログラムを開始しました。大学は学生にとって今まで以上に忙しいところになります。将来につながらないアルバイトや、部活が中心となってしまう学生生活は敬遠されるようになりそうです。

明治大学政治経済学部の取り組み
~海外大学教員・研究員を招聘するトップスクールセミナー(国内留学体験)

明治大学・政治経済学部は、2018年度「国内留学体験」と位置付け、海外の大学から招いた教員・研究者による英語で行う専門分野の授業「トップスクールセミナー」を、春学期および秋学期に開講します。

世界各国のトップスクールと呼ばれる海外の大学から教員・研究者を招き、政治学・経済学・社会学・行政学・歴史学といった専門分野の講義を、現地の授業スタイル・英語で実施します。

政治経済学部の在籍学生だけでなく、他学部の在籍学生も履修可能。国内で英語力を向上させ、英語で専門分野を学びたい、将来の留学準備をしたい学生向けの講座です。(2018年度は12科目開講)

【2018年実施する講座の教員の在籍大学例】
<春学期>
中東工科大学(トルコ)、シーナカリンウィロート大学(タイ)、タマサート大学(タイ)

<秋学期>
ローマ第一大学(イタリア)、インドネシア大学(インドネシア)カリフォルニア大学バークレー校(アメリカ)、
西シドニー大学(オーストラリア)

こうした試みは他大学に拡大すると思われます。

(続く)

(本記事は、オービットアカデミックセンター会報誌 プラネットニュース 2018年5月号(2018年4月20日発行)に掲載された内容です。)

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