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【後藤敏夫のグローバル教育ニュース】 大学のグローバル化 後編

2014.02.15

英語の授業だけで理工系、経済経営系、比較文化系学部を卒業できるコース

早稲田大学の理工学系、社会科学系、上智大学の理工系学部には英語だけで学位が取得できるコースが開始されていて、留学生が多く在籍、人気のコースになりつつあります。特に理工学系分野は海外への論文発表やその後のキャリアや大学院進学を考えたとき、英語での学習は圧倒的に有利になります。従来は留学生や海外在住のインター生が対象でしたが、今後は日本で日本語DP修了者や『学習言語としての英語教育』をしっかりと受けた英語力の高い日本人学生も対象になると思われます。

国立大学では、大阪大学、名古屋大学が同様のコース(理工学系、比較文化学系)が開講していて、留学生や海外在住のインター生に人気が広がっています。

動き始めた京大、東大

京大は英語による授業を、現在の5%から2020年までに全体の30%に増やす具体的目標を掲げました(教養科目中心)。外国人教員と留学生を倍増させ、世界トップレベルの大学としての地位確立を目指す「国際戦略」として位置付けています。大学院レベルではすでに英語による授業がかなり定着しているので、今後は学部レベルでの英語化が焦点となります。

グローバル化が遅れ気味の感がある東大でも動きが急になってきました。工学系が英語で受講可能な授業を学部レベルで5年後に10~20%程度、10年後には20~50%という具体的目標が設定されました。

ダブルディグリー(共同学位)が促進する海外大学との連携

交換留学は最近ようやく一般的になってきましたが、さらに進んでダブルディグリー(共同学位)が日本でも導入され始めました。もともとヨーロッパEU加盟諸国の大学、大学院の単位やカリキュラムの構造の統一を図り、域内の学生、研究者の移動と連携をしやすくするために生まれた制度です。慶應大、明治大等が4年間の学部教育のうち1年半から2年程度を海外提携大学で学び、学生は日本の大学と海外の大学双方の卒業資格が取れる制度を相次いで導入しました。現地人脈作りや豊かなグローバル体験、高い英語の運用能力を取得する機会として提供する。慶應大のダブルディグリーは経済学部が新設。フランスパリ政治学院(シアンスポ)ル・アーブル校と提携。慶応大経済学部入学予定者から選抜。1年次秋にパリにわたり、シアンスポで2年間学ぶ。基本的に20人前後の少人数クラスで授業は英語で討論中心。同時にフランス語の運用能力を磨く。その後帰国して慶應大の必要な単位を修得すれば4年間で卒業。両大学の学位が取得できます。意欲のある学生にとって極めて魅力あるプログラムと言えましょう。

(続く)

(本記事は、オービットアカデミックセンター会報誌 プラネットニュース 2014年2月号(2014年1月20日発行)に掲載された内容です。)

 

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