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【後藤敏夫のグローバル教育ニュース】 4技能テストの衝撃①

2017.10.15

2020年度大学入試共通テストが実施 英語は認定外部テストで代替可能に

2020年度から「大学入試センター試験」は廃止され、「大学入学共通テスト」(以後略称「新テスト」)の実施が決定されています(2021年1月実施予定)。大きく変わる新指導要領に沿って、従来と全く傾向の異なる問題が多く出題される試験になります。各教科とも大きく内容も変わります。中でも英語は従来のテストとは問題の質が変わるだけでなく、試験の受け方も大きく変わります。

○「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能のテストになる。

(現行のセンター試験の「英語」は「読む」「聞く」の2技能テストの評価に留まっていると言えます)

○新テストの「英語」ではなく、認定された4技能外部試験を選択することが可能になる。

TOEFL、IELTS等の世界的に認知度の高いアカデミック英語のテストや、TEAP等受験者の多い国内生用の4技能テストが認定される予定です。

○これらの認定外部テストを、高校3年以降4月から12月に2回受験する。

成績とCEFR(※)に対応した段階評価を提出。外部テストで基準を超えた生徒は、多くの大学で新テストの「英語」が免除されると思われます。

2024年度からは、「英語」が新テストから無くなり認定外部テストのみになります。

※CEFR…ヨーロッパ言語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Language)。外国語学習・教授・評価のための国際指標。

高校受験の英語も変わる

新テストの「英語」が、将来的に認定された4技能外部試験にとって代わられることを意識して、高校入試の「英語」の問題も大きく影響を受けています。難関私立高校のみならず、いくつか府県の公立高校の英語学力検査が本年度から大きく変わりました。大阪府立高校入試の学力検査問題を例とってみると、

①    「聞く…リスニング」「書く…ライティング」の比重増加(計 50%以上)

「聞く」は約20%→33%、「書く」は約8%→約20%。ここで言う「書く…ライティング」は自分の考えをまとめるような思考力を問う問題で、機械的な和文英訳は出題されません。

②    より高度な「読む…リーディング」を求める。

「読む…リーディング」の配点が下がりましたが、英文の量は大きく増加。1分間に読まなければならない語数が35語→95語と約3倍に増加。長い文章を早く理解する力を問う問題になっています。

③    問題文はすべて英語。

指示文も含め、問題文はすべて英語で構成されています(注釈語にのみ日本語使用)。

④ 外部検定テストによる読み替え

TOEFL、IELTS、英検が認定。このテストのスコア、検定級を下記表の読み替え率を使用して得点換算。英語に関して、大阪府の生徒は高校受験から大学受験まで、同じ尺度で(TOEFL、IELTSを受験できれば世界標準の英語力で)判断されることになります。

Osaka-English

(続く)

(本記事は、オービットアカデミックセンター会報誌 プラネットニュース 2017年10月号(2017年9月20日発行)に掲載された内容です。)

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