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【後藤敏夫のグローバル教育ニュース】 日本の理数教育は大丈夫なのか? その1

2015.12.15

10月にノーベル医学生理学賞を大村智氏、物理学賞を梶田隆章氏が受賞しました。昨年の赤崎勇、天野浩、中村修二(米国籍)の各氏の物理学受賞に引き続く快挙です。日本人によって行われた先端研究や基礎研究が世界から評価されたことは大変よろこばしいことです。しかし、将来の日本の科学研究を支える生徒たちの現状は、楽観的ではありません。

TIMSS 2011の衝撃

国際教育到達度評価学会(IEA)が、小学生・中学生の算数・数学、理科の到達度を国際的な尺度によって測定し、児童・生徒の学習環境等との関係を明らかにするために実施するTIMSSというテストがあります(小学生は50か国・地域<約26万人>、中学生は42か国・地域<約24万人>が参加)。2011年に実施されたTIMSS 2011の結果のうち下記のポイントが大きく問題となりました。

【習熟度別の比率比較…最上位の点数を取る生徒の比率が低い】
算数・数学は小・中それぞれで5位。理科は小・中それぞれで4位。まずまずの順位ですが、最上位点の生徒数の比率がかなり低いこと。小学校より中学校の比率の低さ、理科の比率の低さが気になります。
これは優秀な生徒を更に伸ばす教育システムになっていないことが主な原因だと思われます。成績上位の国の多くは、成績上位の生徒は別のカリキュラムや飛び級などが導入されています。こうした優秀な生徒は高校2年から3年の段階で大学の理工系の基礎科目を履修し、単位を取得した科目については、大学入学後の単位免除も積極的に行われています(大学の早期卒業も一般的になっています)。

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(続く)

(本記事は、オービットアカデミックセンター会報誌 プラネットニュース 2015年12月号(2015年11月20日発行)に掲載された内容です。)

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