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【後藤敏夫のグローバル教育ニュース】 変わる英語の学力観Ⅱ

2015.07.15

 

2021年度入試(現中1)から新しい大学入試へ

国公立大、有力私立大受験者が受験しなければならない「大学入学者選抜大学入試センター試験(通称センター試験)」は2020年度で廃止され、基礎レベルの「高等学校基礎学力テスト(仮称)」、発展レベルの「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」に変更されます。複数回受験可能なこと、発展レベルではPISA型学力観に立ったテストであることが決まっています。特に大学入試における英語の試験に関する変革は抜本的なものになりそうです。

外部テストの利用が主流に

TOEFL(米国中心)やIELTS(英連邦圏諸国で広く利用されている)等の世界的に認知度の高いテストを利用し、一定以上のスコアをとれば英語の「達成度テスト」が免除になりそうです。海外大学も志望する学生にとっては、海外の大学が利用するこれらのテストの評価が日本の大学入試時に利用できることは朗報です。英語に関しては日本独特の入試対策準備をする必要がなくなり、日本の大学と海外の大学を併願する選択の幅が大きく広がることになるからです。

TEAP(Test of English for Academic Purposes)の拡大

2021年実施予定の「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」と外部英語テストの利用に先駆けて、既にTEAPという外部テストによる入試が開始され、急速に広がり始めています。このテストは上智大学と日本英語検定協会が共同開発したテストで次のような特徴があります。

①    CEFR(Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment「外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠」)を踏まえた、読む・書く・聴く・話す、の基本4技能のテストであること。

②    入試のように1回限りの選抜テストではなく、受験者が現時点で「何ができるか」を評価するテストであること。

③    年3回実施され、大学入学者の選考時から入学後までの英語力の変化が評価できるテストであること。

④    出題分野:大学教育で遭遇する語彙・場面・分野(英語で講義を受ける、英語の文献を読み解く、英語で発表を行うなど)を想定した設定・ 内容となっており、アカデミックな英語 ― English for Academic Purposes ―に特化。

⑤    結果はスコア表示とCEFRによるバンド表示の双方が出ること。

⑥    テストスコアと連動した「TEAP Can-do statements」が出ること。大学レベルのアカデミックな場面での英語運用に特化し、受験者の現在の英語力で具体的にどのようなことができるかの目安がわかる。

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(続く)

(本記事は、オービットアカデミックセンター会報誌 プラネットニュース 2015年7月号(2015年6月20日発行)に掲載された内容です。)

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